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『メディア王~華麗なる一族~ <シーズン1>』アメリカ三大セレブ一家から見るセレブドラマがウケる理由

「不動産王」トランプ氏にならび、「メディア王」と称される、実在の人物、ルパート・マードックをモデルにしたと言われるドラマ『メディア王~華麗なる一族~ <シーズン1>』。アメリカの人々の間で日常的に話題にあがり、羨望とからかいの対象になるセレブたち。ハリウッドから政治界まで、アメリカを騒がせるセレブ情報に詳しいライター・長坂陽子氏が、セレブドラマがウケる理由について「アメリカ三大セレブ一家を見ればわかる」と語っている。
一般の人にとっての「セレブ」とはどんなものなのか?そのパワーの理由を探り、本作をより面白く拝見させていただくとしよう。

 

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 日々、アメリカマスコミを賑わせるセレブたち。でも「セレブ」と一言で言ってもハリウッドに生息する女優たちからビジネス界を牛耳る実業家たちまで様々。ゴージャスな暮らしを明かして世界中をびっくりさせる「見せたがり」ファミリーがいる一方で、プライベートは見せない一族もいる。一体セレブとはどんな人物なのか実際のセレブの事例から検証してみたい。 

 


「メディア王~華麗なる一族~<シーズン1>」 
 
 アメリカ産セレブと言われ、まず思い出すのがカーダシアン家。有名弁護士ロバート・カーダシアンとタレントのクリス・ジェンナーとの間に生まれたキム・カーダシアンを筆頭とするカーダシアン三姉妹の名前は聞いたことがあるのでは? マスコミに登場しない日はないくらいの人気者だけれど、彼女たちのパワーはまさに「知名度」と「お金」。リアリティ番組に出演、お騒がせなニュースを振りまきゴシップ誌を賑わせて自分たちの名前を広めつつ、コスメ&ファッションブランドでしっかり稼ぐ。最近ではSNSも味方に自分たちの宣伝に余念がない。その分、本物のセレブに欲しい"気品""家柄"があるかと言うと……その点は大きな弱み。 
 
 家柄の点でカーダシアン家より上に立てそうなのはヒルトン家。ご存知パリス&ニッキー・ヒルトンを生み出したヒルトン家は世界中にホテルチェーンを持つ実業家一家。20世紀初めからホテル経営に乗り出し今では老舗。パリスのおかげでお騒がせ一家として有名になってしまったけれど、アメリカセレブに欠かせない「ブランド」力を誇っている。 
 
 実業界に生息しているセレブがいるなら、もちろん政治界にもいる。2人の大統領を生み出したブッシュ家や不幸な事件で彩られた歴史を持つケネディ家などがいるけれど、今一 注目を集めている政治系セレブといえばトランプ家!もともとは不動産王として財をなし、リアリティ番組「アプレンティス」の司会も務めていたドナルド・トランプ大統領。今ではホワイトハウスでアメリカだけでなく世界中を巻き込んで騒ぎを起こしているけれど、それも「影響力」があるからこそできること。「影響力」もアメリカセレブに欠かせないパワーの一つである。(SNS の"インフルエンサー(影響力のある人)"がセレブとしてもてはやされるのもそう考えると当然!) 

 


「メディア王~華麗なる一族~<シーズン1>」 
 
 業界は違えども、この3ファミリーに共通している点がある。それは「マスコミ好き」ということ!それぞれリアリティ番組に出演したり、レッドカーペットに登場したり。セックステープの流出や警察沙汰、SNSでの炎上発言もマスコミの目を意識して積極的に起こしている気配が濃厚!彼女たちがなぜそんな手を使うのか。それはズバリ、アメリカ人が求めているから。私たち日本人やイギリス人のようにロイヤルファミリーを持たないアメリカ人にとって、リッチでパワーのあるセレブたちはそれに代わる憧れの存在。とはいえ、ロイヤルファミリーに比べて品がなくて隙だらけなのがこれらマスコミ好きなセレブのいいところ(?)。憧れつつ、彼女たちがバカをやればからかったりつっこんだりできるというわけ。セレブたちはマスコミを賑わすことでお金や影響力を手に入れ、テレビの前の観客はセレブたちを見て笑ったり、怒ったり、ドキドキしたり。つまり持ちつ持たれつなのである。 

 


「メディア王~華麗なる一族~<シーズン1>」 


  実際のセレブたちがこれだけ人気なのだから、そのセレブをカリカチュアしたドラマのなかのセレブたちはさらに大人気!アメリカのテレビ界ではこれまでも多くのセレブドラマが愛されてきた。
 オイルマネーで大富豪になったユーイング一家が繰り広げる愛憎渦巻く人間関係を2世代に渡って描いた「ダラス」&「DALLAS/スキャンダラス・シティ」、ニューヨークを舞台に家族間の確執やゴージャスなライフスタイルを暴く「ダーティ・セクシー・マネー」、セレブが暮らすハンプトンズでドロドロの復讐劇が繰り広げられる「リベンジ」などはその代表例。そしてそのセレブドラマ史に新たに名前を刻むこと間違いなしの作品がこの「メディア王~華麗なる一族~」。ドラマの主役ローガンのモデルとなっているのは実在のメディア王ルパート・マードック。マードック家は映画会社20世紀フォックスや出版社ニューズコーポレーションなどを所有するメディアコングロマリットを所有、メディアの力を武器に政治やビジネスにも大きな影響力を振るっている。ルパートはプライベートでも注目の的。4回の結婚歴を持ち、どの結婚も話題性ではドラマさながら。特に3人目の妻で中国出身のウェンディ・トンは中国共産党指導部のスパイだという噂が流れたりルパートと離婚後ロシアのプーチン大統領と交際したりと、いわくありげな人物。4人目の現妻ジェリー・ホールは25歳も年下でミック・ジャガーの元妻! 
 


「メディア王~華麗なる一族~<シーズン1>」 

 
 こんなルパート・マードックとその一家がモデルになっているだけに、ローガンと彼を取り巻く家族の行動はドラマなのにリアル。またあの大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の制作チームが手がけているからリアルなのにドラマティック!巨大メディアを一代で築き上げたローガンは子どもたちに会社を譲ると言っていたが、ある日突然、前言撤回。これからもCEOとして牛耳っていくと涼しい顔で言い放つ。後継者の座が欲しくてこれまでいい子にしていた次男を始め、4人の子どもたちは愕然!腹の中、心の底に隠し持っていた恨みや怒り、欲望が一気に噴出、金と地位、権力を巡って一族が熾烈な争いを繰り広げる。なりふり構わないその様子を見ていると、人間の欲望の滑稽さに笑ってしまうほど。毎日マスコミを賑わせるセレブたちに慣れてきちゃった、もっと生々しいニュースが欲しい!と思っているセレブマニアにこそ見て欲しい作品。刺激的なストーリーの虜になるはず。 

 

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★★『メディア王~華麗なる一族~ <シーズン1>』★★

<ストーリー>
アメリカ、ニューヨーク。
一代で世界屈指の巨大メディア企業、ウェイスター・ロイコ社を築き上げたローガン・ロイは、80歳の誕生日を迎えようとしていた。これからはこの会社を子供たちに任せると言ってきたローガンだったが、誕生日パーティー直前に自分はCEOとして会社に残ると告げる。この発言に一番愕然としたのは、会社の後継者になるはずだったローガンの次男ケンダル・ロイだった…。
金、地位、権力。全てを手に入れるため、欲望うずまく世紀の大勝負が幕を開ける。
最後に笑うのは、誰だ。

全10話(Vol1~Vol5)
2019年3月6日(水) DVDレンタル開始
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 

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