「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」発売記念カウントダウンインタビュー<最終回>クリストファー・ヒヴュ編

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海外ドラマ史上最高傑作と称された「ゲーム・オブ・スローンズ」。いよいよ明日2019年12月4日(水)、「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」のブルーレイ&DVD、集大成となる、特別仕様 豪華ボックス コンプリート・コレクションが発売されます。
発売を記念してお届けしてきた「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」カウントダウン・インタビュー企画もいよいよ最終回。ラストに登場するのは、トアマンドクリストファー・ヒヴュです!

—トアマンドはブライエニーのことをどう思っているのでしょうか?
狂おしいほど愛しているのさ。野人の世界では女がつれない態度を見せるということは興味があるという意味なんだ。剣を抜いてそれで叩かれたら、気があるということなんだ。だからこそ、彼はあのような仕打ちを受けてもちっとも分かっていないんだよ。

—幼稚園と同じですよね。男の子が女の子を叩いたら、気がある証拠だという。
その通り。そんな仕打ちを受けたら、愛されているということだよ(笑)。

—シリーズを通してトアマンドの役はどんどん大きくなっていきましたが、あなたの役が作品にとって重要なものとなっていくという体験は、あなたにとって、そしてファンにとっていかがでしたか?
シリーズが進んでいくにつれ、トアマンドの様々な側面が明らかになっていったことは、とても興味深いことだったよ。最初は敵対者だったが、ジョン・スノウがチームに加わった時、彼は善人の一人となった。彼については予期できないことがたくさんある。堅牢な家を後にした時、彼は涙ぐむのだけど、そんなことになると僕は予想していなかった。それから、彼がまた恋に落ちるということは考えてもいなかった。それはデヴィッド(・ベニオフ)とダン(D・B・ワイス)が現場で考えたことだった。シーズンごとに毎回新しいアイデアを常に考えついていた。それによってよりダイナミックな演出になっていったんだ。

—あなたにとって「ゲーム・オブ・スローンズ」のベストエピソードは?
うわーっ。それは第六章の最終エピソードだね。すべてのストーリーラインが繋がり始めたので、素晴らしかった。それから「落とし子の戦い」もすごかった。他にもたくさんあるんだけど、今挙げたようなスケール感のあるエピソードが個人的には良かったよ。

—撮影を振り返ってみて、中でも特に大変だったのはどの章、シーンでしたか?
大掛かりなシーンはどれでも撮影が大変なものだ。何ヶ月にも渡る撮影で過酷ではあるけど、それでも最終的に出来上がったものはそれに相応しいものとなる。誰もが全力投球するんだ。そこがこのドラマの良いところで、最高のものを創るために、何千人もの人々が各自の全力を尽くす。そんな仲間意識というのは素晴らしいものだよ。

—撮影最終日はいかがでしたか?
撮影最後の日、突然すべてが終わってしまった。第七章のエンディングでトアマンドに何が起きたのかは様々な解釈ができるようになっていた。もし死んでいたとしたら、オフスクリーンでの死で、それを観ることはなかった。だからそういう意味では、彼に何が起こったのかが分かることになっていた。最終日にグリ(クリストファーの奥さん)が泣き始めた。彼女は一体どうしちゃったんだろうと思ったよ(笑)。遂に終わったということはあったが…。

(インタビューに同席していたクリストファーの奥さんグリ・モルヴェル・ヒヴュが)だって、6年間にも渡るあなたの人生だったんだから。

そう、6年間だった。僕たちには幼い子供達がいて、この作品には家族一緒に旅をして参加してきたんだ。子どもたちはベルファストで育ったんだよ(笑)。家族全員にとっての旅路だったんだ。素晴らしい体験だったね。

—第七章でのトアマンドの最後のシーンの脚本を読まれた時、それがトアマンドの最期だと思われましたか?またシリーズに戻ってこられるかどうかについて、その時点でご存知だったのでしょうか?
第七章の終わりで、ということ?

—そうです。
トアマンドにオフスクリーンの死を与えるというのは、不公平だと感じていた。だから、何らかの形でそれについて解明されればとは願っていたんだ。でもそれ以上はお話しできないぞ(笑)。

—いえ、聞き出そうとしていたわけではありませんよ(笑)。

—キャストの中で最も剣が立つのは誰ですか?
イアン・グレンとキット・ハリントン、それに僕だと思う(笑)。それからグェン(ドリン・クリスティー)、ロリー・マッキャンなどもそうだった。シリーズを通してのトレーニングによって、僕たちは何千年も前に連れて行かれたとしても上手くやっていくことができるだろう。

—本作のキャストの皆さんとは今でも連絡を取り合っていらっしゃるのですか?
そうだね。僕たちは6年も、そして中には撮影開始当初から8~9年もの間、長い年月を共にしてきたので、ニューヨークでのプレミアで全員と会えるのを楽しみにしているよ。

—「ゲーム・オブ・スローンズ」が終わってから今まで、どのように過ごされているのですか?
自宅を改装しているんだ(笑)。

—それは良いですね。
少しお休みをもらったんだ。『Downhill』という映画に出演した。これは僕が何年も前に出演した『フレンチアルプスで起きたこと』のアメリカのリメイクで、その時と同じ役ではないけれど、別の役を演じている。

—ノルウェーの作品ですよね?
そうなんだ。それからまたテレビドラマにも出演した。双子の1人が死んで、もう1人が彼になりすまして家族を救い、殺人を犯すという内容だ。これもまたもうすぐ公開になるよ。

—最終章をどのようにご覧になるご予定ですか?友達とパーティするなど、何か計画はありますか?
「ゲーム・オブ・スローンズ」はビッグスクリーンで観ることができる数少ないTVシリーズの1つだと思うので、エピソードのいくつかを是非ビッグスクリーンで観てみたいものだね。それを実現させることができればと思っているよ。

—この作品がいかに大きいのかということを実感した瞬間というのが、ここ数年間でありましたか?
僕は第三章から参加したんだが、その時点では既に大ヒットしていた。まるでビートルズの一員にでもなったかと思うくらいだったよ(笑)。第二章の最後の2つのエピソードを観て、その数日後には衣装を着て他のキャスト達と一緒に写真撮影をしていたので、「これは夢なのではないか?」と思った。これはてっきり夢だと思っていたのに(笑)。それでも5分もするとみんなと打ち解ける。とても開放的な仲間だよ。

—どの死が最も悲しいと思われましたか?
第一章を観始めた頃、ネッド・スターク役のショーン・ビーンに僕は感情移入しすぎていて、そんな彼が死んでしまった時は、裏切られたと思ったものだ。ただそうは言っても、彼の子どもたちが今度は主役になっていった。それは良かったんだが、彼の死はあまりにも予期しないことだったので悲惨だったね。この番組が素晴らしいのは、ストーリーラインがどうなるかは誰にも分からないということだ。予期せぬ方向にいくことがある。一幕ではこうなって、その後、問題を解決して、アクションシーンもあって、男女がお互いの者となるという、これまで慣れ親しんだ手法とは異なり、この作品ではウェディングといっても単なるウェディングではない。ある種スポーツのような要素もある。スポーツイベントみたいなところがあるからこそ、ファンが色々な説を唱えるようになる。どんな方向にだって行くことが考えられるわけだからね。それは素晴らしいことだと思うよ。

—「堅牢な家」や「落とし子の戦い」のようなエピソードを経験されて、撮影している時から既に格別な作品を作っているのだという感触はあったのでしょうか?それとも完成した作品をご覧になって初めてそう感じられるものなのでしょうか?
700人もの人たちと一緒に昼食を取るというのは、それだけで何か大作を作っているのだという実感がある。それから、次に撮影するシーンを、事前にアニメで見せて、役者がどのように撮影するかを理解できるのは、実写より5倍も素晴らしいもので、そうやって常にそれまでやったことのないことに挑戦していた。そして僕たちの想像以上のものを創っていこうとしていたんだ。だから、なにかビッグなことをやろうとしているという感触があったのは確かだ。そしてその後はただ最善を尽くすのみだ。

—先程第一章をご覧になったというお話をされていましたが、本シリーズに参加される以前に既にご覧になっていたのですか?それともキャスティングされてからでしたか?
いや、第一章はそれまでに既に観ていたよ。だからどんなドラマかというのは既に分かっていた(笑)。

—最終章の前に第一章~第七章までを復習するにあたって、どこに注目して観るべきでしょうか?
ノルウェー語を学んで、ポッドキャストでこれまでのすべての章について勉強しよう!ノルウェー語は素晴らしい言語だから、なるべく早く覚えた方が良いよ(笑)。(奥さんに向かって)僕たちも同じことをする予定だよね?最終章の前にそれまですべての章をもう一度観ることにしているよね?

(奥さん)そうする予定よ。そうやって復習するの。

みんながまた以前の作品に戻って復習するというのは素晴らしいことだと思う。再び観るというのは、それまでとはまた違う体験だ。また違った視点で観ることが出来るものだ。そしてみんなに何度も観てもらえるような作品に参加できて嬉しいよ。

—スピンオフについてはいかがですか?
様々な噂があり、色々なプロジェクトが開発されているところだ。その中のどれに自分は関与していくのかを考えなければならない。「ゲーム・オブ・スローンズ」はあまりにも大きな世界なので、素晴らしいスピンオフを創っていく機会がたくさんあると思う。どんどん持ってきてくれ(笑)!

—戦いのシーンもたくさんあったかと思いますが、お怪我をされたということはありましたか?
僕のスタントマンに聞いてくれ。それは彼らの方だ(笑)。いや、暑くなりすぎたり、剣が頭をかすめたりしたことは何回かあったけれど、大怪我は一切なかったよ。でも合戦でかすり傷一つないというのは、ちゃんと戦っていないということだ。今ちゃんとここにいるわけだから、大丈夫だよ。

—トアマンドにお別れを言うことについて、どう思われますか?恋しくなるだろうというものは何かありますか?
トアマンドについて?彼は機知に富んだ、心温かい男なのだと思う。このキャラクターは常に生死を問われるような状況に直面していた。それによってはっきりするんだ。僕が実際にトアマンドに出会ったとしたら、僕たちは親友になるだろうね。

—「ゲーム・オブ・スローンズ」は毎週放送されるという点で古典的なドラマだったと思いますが、すべてのエピソードが一気観出来るのではなく、次のエピソードまでの1週間でそれについて人々が話すことができるというのも、ヒットした要因の一つとして貢献したのだと思われますか?
このドラマがそのような形だったというのは、素晴らしいことだったと確信している。それがさっきのスポーツの要素があるということにつながる。番組によっては何日間かかけて一気観するのが良いものもあるが、「ゲーム・オブ・スローンズ」には人々が新しい説を思いついたり、次のエピソードを楽しみにしたりする時間が必要なのだと思う。だからすべてのエピソードを一気に消化しなければならないというのは少し重すぎるのだと思うよ(笑)。1週間は必要だね(笑)。

—この世界でトップ3のファイターはあなたの意見では誰だと思いますか?
この世界でだと、ジョン・スノウ、ある女性と僕だ(笑)。

—野人ではなくウェスタロス人の役ができるとしたら、どんな役を演じたかったですか?
トアマンドで大満足だが、ジョフリーかな(笑)。

—なぜですか?サディスティックな感じが良いのでしょうか?
まあそんなところだ(笑)。

—あなたご自身のどのくらいがトアマンドに反映されているのでしょうか?
49%だ(笑)。

—結構入っていますね(笑)?
体も同じ。顔も同じ。髭も同じだからね(笑)。

—それならもっとじゃないですか?
何%位だって?70%?まあそうかもな(笑)。

—最後に玉座に座ってほしいのは誰ですか?
全章を通して誰が玉座に座ることになるのかについて、様々な説があった。玉座というのは、この物語を通して争い続け、権力の探求のエッセンスだった。それを手に入れるに相応しい人物などいるのだろうか?僕には分からない。ブライエニーとトアマンドにもし子供が生まれたら、どうか分からないがね(笑)。

—「ゲーム・オブ・スローンズ」のキャラクターグッズがたくさん出ていますが、ご自宅には何かありますか?
子供の頃はよく『スター・ウォーズ』などたくさんのフィギュアを持っていて、そういうので遊ぶのは大好きだったが、トアマンドのアクション・フィギュアが最初に出てきた時、お店に行って7つ位買って帰ったよ(笑)。「そういうのは貰えるものじゃないの?」と言われたが、今では7つもある上、レゴのフィギュアもあったな。それはどこかに行ってしまったが。子どもたちはまだこのドラマを観るような年齢ではないので、そういうので遊ぶのは大人だ。子供の頃の夢が叶った瞬間だったね。

—何かこのシリーズで持ち帰ったものはありますか?
いや、そうするのを忘れていたよ。盗んでくればよかったけど、そうはしなかった。何もないよ。

「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」
12月4日(水)ブルーレイ&DVD 発売! 

■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ 最終章 ブルーレイ コンプリート・ボックス ¥11,818 +税
■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ 最終章 DVD コンプリート・ボックス ¥10,000 +税
■レンタル ブルーレイ&DVD Vol.1~5 ※Vol.1 のみ2話収録

「ゲーム・オブ・スローンズ」コンプリート・コレクション&コンプリート・シリーズ 12 月4日(水) ブルーレイ&DVD 発売


■【300 セット限定生産】特別仕様 豪華ボックス ゲーム・オブ・スローンズ<第一章~最終章> ブルーレイ コンプリート・コレクション ¥72,727+税


■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ<第一章~最終章> ブルーレイ コンプリート・シリーズ ¥42,727+税
■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ<第一章~最終章> DVD コンプリート・シリーズ ¥34,545+税

<ゲーム・オブ・スローンズ 公式サイト>
http://www.gameofthrones.jp 
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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※R-15:本作には、一部に15 歳未満の鑑賞には不適切な表現が含まれています。

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