トルファンPart3~三蔵法師の旅の途中 交昌古城

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高昌故城はトルファン市街地から東へ約40kmの場所に位置する。

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古代・高昌王国と呼ばれる都があった土地。紀元前一世紀頃に城壁が建てられており、その後1300年以上続く都市であったとされている。それから13世紀の末、戦乱のため崩落してしまった。

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だがその土地は、2000年以上過ぎた今もなお残っており、今ではこの地域の重要な観光都市遺跡として存在している。

交昌古城の敷地総面積は約200万㎡。周囲は約5kmにも及ぶということで、皇居のお堀のマラソンコースとだいたい同じくらいの大きさだろう。

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そして、この遺跡で一番有名なのがこちら。

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玄奘三蔵法師が天竺へ向かう途中で、その当時の国王の菊文泰に引き止められ、ここに滞在し、1ヶ月間説法をしたといわれている。

どうしても西へ向かわなければならない玄奘三蔵法師、ここでいつまでも立ち止まっているわけにはいかない。菊文泰は、そんな玄奘三蔵法師に3つの約束をさせ、最後は30頭の馬をつけて送り出してやったという。

・1ヶ月間説法すること
・兄弟の契りを交わすこと
・必ず戻り、この地へ寄ること

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玄奘三蔵法師はその約束を忘れなかった。西の国へ行き、ありがたい経典を手にし戻って来た玄奘三蔵法師は、帰りにこの都市へ寄る。
しかしその時はもう菊文泰は亡くなっており、玄奘三蔵法師はとても悲しんだという言い伝えが残っている。

…そう考えると、あの西安にあった大雁塔(http://sally.asia/2017/04/18/xian1/)めっちゃくちゃ貴重でありがたいものじゃないか!!
三蔵法師、どんだけ長い旅路を成し遂げたんすか!馬に乗っての旅でインド⇔長安、想像を絶する距離…。この旅のあとに編纂された「大唐西域記」、う~ん。これはもういつ「西遊記」になってもおかしくないぞ。と一人心のなかで静かに納得。

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小さい時に見た「摩訶不思議大冒険」的なドラマや絵本、こんなところに原作ルーツがあるんだなあ、としみじみ歴史コンテンツの力に恐れ入った。ちなみに「Monkey Magic」も「ガンダーラ」も、私は良くカラオケで歌うお気に入りレパートリーに入っている。

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太陽がとても近くに見える砂漠の都・交昌古城。今回の訪問時はちょうど夜の19:00頃。帰る時には既に20:00近くなろうとしていたが、ご覧の通り、この明るさだ。
この太陽と風と古城の風景を、きっと忘れないだろうと思った。

敦煌Part1~鳴沙山へ続く

特集:ニューシルクロードの旅路へ

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