懐かしい魅力ある香港の下町エリアを楽しみましょう!香港のネオンの街並み5選

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新型コロナウイルスの影響により海外渡航が難しくなった2020年。定期的に訪れていた海外の街並みが懐かしくなってくる人も多いのではないでしょうか。また、目まぐるしい社会変動の真っただ中にあっても、変わらずに輝きを放つ香港のネオン街についてお届けします。

 

夜になると、香港のシンボルとも言えるネオンサインが次々と点灯し、眠らない街の輪郭を描きだします。香港の経済が飛躍的に発展し、娯楽や文化産業が繁栄した1970~80 年代は黄金時代の幕開けとなりました。まばゆいばかりの看板は、私たちを香港映画の謎めいた世界へと誘ってくれるようです。無数のネオンサインが並ぶ香港の下町エリア ヤウ・チム・モン(油尖旺/ヤウマテイ・チムサアチョイ・モン コックエリアの総称)は、近年人気のフォトスポットのひとつになっています。

■最もアクセスのいい場所―モンコック:モンコック歩道橋(旺角行人天橋)
 

コンパクトな都市である香港では、いたるところに歩道橋があり、人々が行き来しています。モンコック歩道橋からは、世界で最も人口密度の高いエリアの1つのダイナミックなシーンを撮影することができます。歩道橋は、もはや歩行者の流れを迂回させるだけではなく、街のユニークな瞬間を撮影するのに最適なスポットでもあります。近くの建物にはネオンライトの看板がぶら下がっていて、手を触れる事ができそうなほど近くで見ることができます。これらの看板は、多くの地元ブランドの歴史を物語っています。いつもとは違った角度から、色彩豊かな大都市を体験してみてください。

■最も懐かしい場所-ヤウマテイ:德生大押 (Tak Sang Pawn Shop)(質屋)

香港で最も保存状態がよいベランダスタイルの唐樓(読み:トンラウ/古い長屋のこと)の1つで、築 80 年の德生大押(質屋)の外には、あずき色のコウモリとコインの形をしたネオンサインが、まるで番人のように立っていま す。香港の質屋の3つの大きな特徴は、幸運を象徴するコウモリとコインの形をしたネ オンサイン、セキュリティのための背の高いカウンターそして、客の顔を隠すためのプライバシースクリーンです。ヤウマテイ(油麻地)は、夜の街としても知られ、多くの人が麻雀や歌謡館でお金を使い果たしてしまうこともあります。多くの 人は、貴重品を質に入れて現金を手に入れるしかありません。もし、質入れをする必要がある場合には、敬意をこめて両手を挙げて質屋のおじさんに貴重品を差し出しましょう。

■最も幸福な場所-ジョーダン~ヤウマテイ:冠南華(Koon Nam Wah)

冠南華(Koon Nam Wah)は、香港でも数少ない伝統工芸の婚礼衣装の専門店です。ここでは、金と銀の龍と鳳凰が刺繍が施された中国の婚礼用ドレスの裙褂(クン グア)を見つけることができます。昔は、王族や貴族だけがこのような豪華な衣装を手に入れることができました。手作りの裙褂の中で最も豪華なスタイルで「ガウンの王 様」と呼ばれる「褂皇」(グア フアン)は、地位と財力を象徴しており、多くのセレブや社交界の人々に愛用されています。冠南華の外にある2つのネオンサインは、裙褂に刺繍された龍と鳳凰のように、何十年にもわたって新婚夫婦を祝福してきました。

■最も魅惑的な場所 - ジョーダン:太平館餐廳(Tai Ping Koon)

青とオレンジっぽいイエローのジグザグのネオンサイ ンが、香港で最も歴史のある レストランのひとつ「太平館餐」に到着したことを知らせてくれます。1860年に広州で創業した太平館餐は、孫文、魯迅、周恩来など、多くの要人に愛されてきました。その後、太平館餐は香港に上陸し、多くの人々に地元の味を取り入れた西洋風の料理を提供してきました。ピリッとした風味豊かなスイスソースは、スイスから輸入されたものではなく、太平館餐のオリジナルの秘伝レシピで作られたものです。スイスチキンウィング、巨大なスフレ、鳩のローストなどは、太平館餐の代表的な料理です。次にジョーダンの太平館餐を訪れた際には、伝説のスイスチキンウィングを注文し、ミッドセンチュリーモダンな内装を堪能してみてはいかがでしょうか。

■最もカラフルな場所-ヤウマテイ:廟街 (Temple Street/通称 男人街)

廟街では、日没後にマジックが起こります。露店の天井のテントから漏れる光が何層にも重なり、ジョーダン(佐敦)からヤウマテイ(油麻地)へと続く光の川のようです。その川の両岸には、掘り出し物の商品をずらりと並べ た行商人たちが、実際にそれらの商品を客に手に取ってもらえるように声を掛けます。マーケットでの値切り交渉を経験したことがない方は、この機会に練習してみてはいかがでしょうか。掘り出し物を手に入れた時の感覚は、純粋に嬉しいものです。翌朝、同じ場所に戻ってきてみると通りは空っぽで、前夜の喧騒は跡形もなく消えています。しかし、心配しないでください。また夜になると、屋台は魔法のように再び現れます。

 

時代を見つめながら佇む建物、活気ある人々の往来をまた体感できる時期を楽しみに待ちましょう。

 

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