「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」発売記念カウントダウンインタビュー<第5回>ブロン役ジェローム・フリン編

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海外ドラマ史上最高傑作と称された「ゲーム・オブ・スローンズ」。今年2019年12月4日(水)には「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」のブルーレイ&DVDが発売、同日には、特別仕様 豪華ボックス コンプリート・コレクションも発売されます。
この発売を記念して、キャストのスペシャルインタビューを毎日お届けする「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」カウントダウン・インタビュー企画。五日目となる今回は、ブロン役ジェローム・フリンのインタビューをお届けします。

—あなたにとってのベスト・エピソードは?
あまりにあり過ぎて、1つだけ選ぶのは難しいよ。ピーター・ディンクレイジ(ティリオン・ラニスター役)と一緒にいて楽しいと感じない日はなかった。そうやって1日を過ごしやすくしないではいられないのだろうね。これは以前にも話したことがあるんだが、あるシーンで、ずっと一緒に過ごしたポッド(ポドリック・ペイン)役のダニエル・ポートマンとは、同じくこの番組に出演しているお父さん(ロン・ドナキー/ロドリック・カッセル役)とも親しいので、仲が良いんだが、彼と再会するシーンがあるんだ。キャラクター同士はかなり長い年月ずっと会っていなかったんだが、そのシーンで僕が彼に戦い方を教える。監督に「良いカットはもう撮れたから、次は楽しみのためにやってみて」と言われ、そのシーンの途中、彼の急所をキツく掴んだんだ。あの瞬間の彼の反応は最高だったね。彼は演技を続けていたが、なんとか笑いをこらえようとしていた。僕がそんなことをするなんて信じられない様子だった。結局、そのテイクが使われたよ。YouTubeでも彼が声を押し殺している様子が見られるはずだ。あれは最高だったね。

—シーズンが進んでいくごとに、スケール感と秘密主義レベルはどのように変化していったのでしょうか?
より大きく、より秘密主義的になっていった(笑)。あなたも知っている通りね。

—このキャラクターにお別れを言わなければならないというのは、いかがですか?シリーズを通していかに変化していったのでしょうか?僕たちのキャラクターが、ということ?演じるキャラクターがシリーズを通していかに変化していったかについてかい?

—はい、そしてそれに別れを告げるということについてどう感じられるか、ということです。ブロンのことを恋しく思うのでしょうか?
彼は僕の中に生きているという気がするんだ。彼は僕自身の内面から生まれたように感じる。もともと自分の中にあったそういう側面を掘り下げていくことができた。ならず者、そして殺人者という側面でさえそうだったね。ただし、彼のそこまで酷い様子が見られることはなかったと思う。ティリオンの手下になりきったというところが少しあった。だから彼がそこまで酷い人間になったとは感じない。彼は僕とまだ付き合いのある、(イングランド)北部出身の友人たちを合体させたようなところがあるんだ。
 

—ブロンはもちろん言葉の使い方が独特でしたが、彼の口調が自然とあなたの日常会話に入っていったなどということはありませんでしたか?
そう、実はそういうことはあったよ。ファッキングという言葉がよく会話に入っていったね。道を歩いていて、「お前のファッキング城はどこだ?」なんて口をついて出ることがあったが、そういうのは気に入っている。気にはならないさ。女王と一緒にいないようにさえすれば良いだけだ。

—ブロンのインスピレーションでいらっしゃるということを、あなたのお友達はどう感じていらっしゃるのですか?
それは分からない。それについて個人的に話したことはなかった。そんなことを聞く勇気はないね。

—「ゲーム・オブ・スローンズ」が終わった後、今後どのような予定でいらっしゃるのですか?舞台などでしょうか?
現在のこと?もう1年以上前に終わっているよ。

—例えば終わって今年に入ってからどのようにして過ごされてきたのですか?
ハンモックに寝そべっていたよ。ウェールズに家があって、そこで小さな事業を営んでいるんだが、そこを改装していた。これはとても楽しかったね。家に戻るのが楽しかった。それは僕が地に足をつけるようにする基盤なんだ。モロッコで少し『ジョン・ウィック:パラベラム』の撮影もやったが、あれも楽しかった。何か良いプロジェクトとの出会いを待っているところなんだ。僕はなかなかうるさいんだよ。それからちょうどアフリカに行くところだ。これは演技のためではない。

—ピーター・ディンクレイジとの共演で、印象深いエピソードはありますか?
特定の瞬間は思い出せないけれど…。いや、実は詳細は覚えていないが、ピーター・ディンクレイジとコンリース・ヒル(ヴァリス役)とのシーンだった。あの2人は仕事をこなしていくには最悪のコンビだった。あの2人は本当に面白いので、最悪のペアだったよ。あの2人と一緒にすると、大変なことになる。僕は2人とのシーンがあったんだが、それはブラックウォーターの戦いに備えるというもので、脚本家達がある箇所に性的に意味深な言葉を書いた。彼がそのセリフを言うと絶対に笑いをこらえられないということは分かっていた。ピーターはそういう展開になるとは気づいていなかった。

—それはどんなセリフだったのですか?
それは思い出せない。いや、実はぼんやりと覚えてはいるが、あまりに酷いのでそんなことをここで言うわけにはいかない。ピーターは言いながらそれに気づいたが、僕たちは皆、こらえきれなかった。ピーターは最終的にそのセリフをカットしなければならなかったと思うよ。あれには耐えられなかったね。みんなで笑い転げていた。その箇所をこなすためだけに、時間がどんどん経っていった。でもとにかく楽しかったんだ。心の底から笑ったよ。あのシーンだね。

—あなたはこの作品の中で最も大規模な(インタビューの時点で)2つの戦いに関与しています。先程おっしゃったブラックウォーターと第七章での襲撃です。あそこまでのスケールのアクションシーンの撮影はいかがでしたか?
ブラックウォーターでは、数人殺して弓矢を放っただけだった。それだけだったよ。他の誰もが楽しんでいたが、僕はちゃんとしたアクションをやりたくて仕方がなかった。だから第七章でそのような機会が与えられて嬉しかったよ。良かったね。素晴らしいスペイン人エキストラたちと業界最高の人たちと共に、あの美しい国立公園に1ヶ月も滞在した。スタントマンたちも大勢いた。確か一時にあれだけのスタントマンを起用して炎のシーンを撮影したのは前代未聞だったのだと思うよ。世界記録更新だ。炎の中を走り、馬が後ろに下がってくる、そしてドラゴンを撃ち落とすというのは僕にとっては一大事だった。僕はまるでお菓子屋に来た子供のようだった。それからまた僕は寒すぎたり雪が降ったりさえしていなければ、屋外撮影が好きなんだ。屋外で自然の中での撮影は良いものだ。それが最もスリリングなことで、まるで時の流れを遡り、我々の先祖がやっていた原始的なことを再現しているかのように感じられた。

—最終章の前に第一章~第七章までを復習するにあたって、どこに注目して観るべきでしょうか?
人生に注目するべきだ。もっと人生を楽しめ(笑)!第一章~第七章までを復習するって?テレビを観ることに集中しよう。

—見どころや、見落としてはいけない、押さえておくべき点などあれば…。
そういうのは観る人が気がつくものだろう?僕が指示するわけにはいかないよ。誰もが自分のお気に入りのキャラクターがいるわけだし、一番好きなシーンや、一番怖い箇所などがあるものだ。これから観ようという人に対して、僕から何か言うなんてことはしたくないね。僕がどういう人間か分かるだろう?

—本作の共演者たちとは今でもまだ連絡を取り合っていらっしゃるのですか?もしそうであれば、誰と、でしょうか?
中にはいるけれど、詳しいことは言わないでおくよ。そういうことはよくあることだ。連絡を取り合う人もいれば、そうではない人もいる。あまりに一緒に時を過ごしたので、少しお休みが必要な人もいる。誰に対してもそうではないが、個々に名を挙げて言うことはしないよ。

—撮影最終日はいかがでしたか?
ある日突然その日がやってきた。あと1時間となって初めて、実感が湧いてきたんだ。その時でさえ、みんなのスピーチの後、僕たち全員にそれぞれにとって意味のあるシーンの手書き絵コンテをプレゼントしてくれた後でさえも、あんなに長く続いた後、終わりが来たというのが、どこかシュールだと感じた。一同とすべてを分かち合ってきて、お別れを言うというのは、人としてのレベルで感動的だった。

—あなたはどのシーンの絵コンテをもらったのですか?
Loot Trainのシーンで、(スコーピオンで)撃っているところだ。(第七章 第4話「戦利品」)

—クールな2つのブロマンスを演じてみられていかがでしたか?
良かったよ。どちらも素晴らしいね。素晴らしいキャラクターだったし、彼らと一緒にときを過ごせたのも嬉しかった。それからポッドもそうだった。それもまたブロマンスだったね。とても嬉しかったね。ティリオンとジェイミーの違いは、ティリオンと3年間過ごせて嬉しかったが、ジェイミーとの関係は大きく変わり、あれは最高だったね。

「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」
12月4日(水)ブルーレイ&DVD 発売

■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ 最終章 ブルーレイ コンプリート・ボックス ¥11,818 +税
■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ 最終章 DVD コンプリート・ボックス ¥10,000 +税
■レンタル ブルーレイ&DVD Vol.1~5 ※Vol.1 のみ2話収録

「ゲーム・オブ・スローンズ」コンプリート・コレクション&コンプリート・シリーズ 12 月4日(水) ブルーレイ&DVD 発売


■【300 セット限定生産】特別仕様 豪華ボックス ゲーム・オブ・スローンズ<第一章~最終章> ブルーレイ コンプリート・コレクション ¥72,727+税


■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ<第一章~最終章> ブルーレイ コンプリート・シリーズ ¥42,727+税
■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ<第一章~最終章> DVD コンプリート・シリーズ ¥34,545+税

<ゲーム・オブ・スローンズ 公式サイト>
http://www.gameofthrones.jp 
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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※R-15:本作には、一部に15 歳未満の鑑賞には不適切な表現が含まれています。

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