映画『ダーティー・コップ』で、どんどん狂気に走る警官役を好演! ニコラス・ケイジに直撃インタビュー!

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8月20日(土)より日本でも公開となる、ニコラス・ケイジ&イライジャ・ウッド共演の映画『ダーティー・コップ』。日本での公開に合わせ、電話インタビューでニコラスがメッセージをくれました! これまで多くの映画に出演してきたニコラスが、本作では一体どんな一面をみせてくれるのか! さっそくインタビューをご覧ください。

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――今回演じる警官・ストーンというキャラクターの中で、注目してほしいポイントはどこでしょうか? また、この役を演じるにあたり、重視した点、苦労した点、工夫した点などはありましたか?

ストーンについて一番観て欲しいのは、彼の二面性だね。滑稽なんだけれど、恐ろしい男。最初はどうでもいいような、お笑いみたいな奴なのかと思いきや、どんどん狂気を帯びて、しまいにはモンスターみたいに恐ろしい奴になっていく…。うん、そこが面白いね。彼は徐々に、次に何をするのか、全く予想がつかなくなっていくんだ。そんなわけで、「次の展開を読ませない」というところが、難しさであり、演じていてこだわったポイントだね。「何やらかすかわからない!予測できない!」というようなね。

――ありがとうございます。ストーンの鼻ヒゲが絶妙な感じに見えたのですが、ヒゲは誰のアイデアですか?

(笑)ヒゲは僕のアイデアだよ。いかにもああいうヒゲでオートバイに乗っているような警官っていそうだろう?昔、ある知り合いの女性のお父さんがデトロイトで警官をやっていたんだけど、まさにあんな感じだったんだ。それをやってみたのさ。

――そうだったのですね。見事に劇中で”予測できない男“の表情になっていました!

(笑)ありがとう。確かに、ヒゲがあると、いろいろ探りたくなるよね。

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――ラスベガスという街の印象は、特に私達外国人からしてみると、華やかな繁華街、観光地のようなイメージがありますが、この作品では「アメリカにおける一つの街」という、とても身近で現実的な日常の街のように見えました。ラスベガスでの撮影はいかがでしたか?

ラスベガスは世界のどこを見ても他に類を見ない街だと思うよ。小さな田舎街でもあり、巨大都市でもある。観光で有名なメイン通りもあるし、非常に荒廃したひと気のない所もある。映画に登場しないような場所もまだまだたくさんあるんだ。映画を撮るには使いやすい良い街だよ。僕自身ラスベガスに5年住んでいて馴染があるんだけど、どう思っているかと言うと、魅力もあるけれども、そうでもない部分もある。そして、みんな訪れるけど、住んで生活はしない、という街だってことだよね。

――イライジャとの撮影現場でのエピソード、何か印象に残った出来事などあれば教えてください。

イライジャとは本当にいい友達だよ。撮影がすごく楽しかった。彼は頑張り屋さんで、スタッフのみんなを助けるんだ。技術スタッフを手伝って、ケーブル運んだりもしていたよ。俳優としてだけでなく、裏方としても映画を作ることを意識して参加しているんだ。だから彼がキャリアを終える頃には、僕以上に本数をこなしているんじゃないかな。 彼は自分で製作会社もつくったし、映画を産業として、作り手のことも意識していて、そして映画ファンのことを意識していて、全方位的に映画づくりを意識している、本当に才能豊かな俳優だと思う。僕こそ彼のファンで、尊敬しているよ。お互い尊敬しあっているからこそ、今回いい緊張感をもって撮影に臨めたと思う。僕としてはすごく演じやすかったね。イライジャに対して僕自身が好意をもっているから、ストーンがウォーターズに対してどう考えているかは、とても演じやすかったんだ。 今、彼の制作会社で、何か映画をつくろうかという話をしているんだ。イライジャは、本当にとても息の合う相手だね。

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――貴重なお時間ありがとうございました!最後に、これから映画をご覧になる日本の観客に向けて、一言メッセージをお願いします。

長年サポートしてくれて本当にありがとう。日本のみなさんが大好きだし、また日本に行きたいよ。日本は美しい国だと思うし、多くの名作を生み出している国だ。いつか日本で映画を撮りたいよ!

 

映画『ダーティー・コップ』作品情報:

舞台はアメリカ・ラスベガス。平凡で冴えない生活をおくっていた二人の警官、ストーン(ニコラス・ケイジ)とウォーターズ(イライジャ・ウッド)は、ある日、ドラッグの売人が多額の保釈金によって釈放されていたことに気付く。その保釈金の出所を突き止め、巨大金庫に隠された莫大な富を強奪しようと計画を練り始める二人…。その計画を実行していく中で徐々に狂気を帯びて行くストーンと、そんなストーンに不気味さを感じ始めるウォーターズの関係性が、観客の心をスクリーンの中に引き込んで行くスリリングな作品だ。

監督/脚本は、ジャスティン・ビーバーの”Where Are U Now”で2015年のMTV Musicアワードを獲得したベン・ブリュワー&アレックス・ブリュワー兄弟。本作が初の長編映画作品となる。また、そのほかの共演者には、今アメリカで注目を集めている歌手/モデル/女優業をこなすスカイ・フェレイラ。

アカデミー賞俳優であり、シリアスなドラマからアクション大作、コメディなど幅広い演技の才能で活躍するニコラスと、幼いころより映画スターとしてキャリアを積み、映画に対し意欲的に活動し続けているイライジャ。そんな二人の演技力が存分に味わえるという、映画ファンにとってはなかなか貴重な映画だ。

映画『ダーティー・コップ』は、8月20日(土)より、角川シネマ新宿ほかにて全国ロードショー。

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■公式サイト:http://dirty-cop.jp/

■原題・英題:The Trust

■監督・脚本:ベン・ブリュワー&アレックス・ブリュワー

■出演:ニコラス・ケイジ、イライジャ・ウッド、スカイ・フェレイラ、ジェリー・ルイス

2015年/アメリカ映画/上映時間92分/R15+

(C) 2015 Vault Film, LLC

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