映画を観ていて、「この街を歩いてみたいな」と、思う作品に出くわしたこと、ありませんか? 私は毎回そうなります。

雑踏に包まれた路地、きらめく高層ビル、潮風が吹くウォーターフロント。数々の映画やドラマの舞台となってきた香港には、物語の記憶と重なる風景があちこちにありますよね。
香港政府観光局では、2026年10月21日より映画やドラマを入り口に香港の魅力を紹介する新たなプロモーションシリーズ「Hong Kong Good Take」を開始しました。
厳選した50作品に登場する100カ所以上のロケ地を紹介しながら、街歩きや文化、食体験へと旅の楽しみを広げる取り組みです。香港映画のファンはもちろん、いつもと少し違う香港を見つけたい人にも、旅のヒントを届けてくれそうです。
映画の記憶を道しるべに、香港の街へ
「東洋のハリウッド」として親しまれてきた香港。香港映画の名作だけでなく、ハリウッドの大作やアジアの人気ドラマにも、その街並みが登場してきました。
「Hong Kong Good Take」では、作品とロケ地の情報をまとめたガイドに加え、香港政府観光局の公式観光サイト「Discover Hong Kong」で、映画をテーマにしたモデルコースを紹介。オールド・タウン・セントラル、深水埗(シャムスイポー)、油麻地(ヤウマテイ)などを巡りながら、スクリーンで見た風景を実際に訪ねる旅を提案しています。
映画のワンシーンを思い出しながら歩けば、見慣れた観光名所も、何気ない街角も、少し違って見えてくるかもしれません。
港の風景から夜の街まで。作品を通して出会う香港
ガイドで紹介されるスポットには、香港らしい風景を楽しめる場所がそろいます。

『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』ゆかりのスターフェリー乗り場。
香港を象徴する交通機関のひとつ、スターフェリー。その乗り場は、映画『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』のスリリングな追跡シーンの舞台として紹介されています。船が行き交う港の風景に、映画の緊張感を重ねてみるのも、ロケ地巡りならではの楽しみです。

『つきせぬ想い』の主要なロケ地として紹介される廟街。
夜の香港のにぎわいを感じたいなら、廟街(テンプルストリート/男人街)へ。『つきせぬ想い』の主要なロケ地を訪ねながら、香港の人々の暮らしや、夢を追う物語に思いを寄せることができます。

韓国ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』に登場する西九龍ウォーターフロント・プロムナード。
海沿いの散策を楽しめる西九龍ウォーターフロント・プロムナードは、韓国ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』に登場。10年越しの再会を果たした主人公たちのシーンを思い浮かべながら、対岸の街並みを眺めてみたくなります。

映画『狼/男たちの挽歌・最終章』ゆかりの地として紹介される鹽田梓の教会。
さらに、映画『狼/男たちの挽歌・最終章』ゆかりの鹽田梓(イムティンツァイ)も紹介されています。個性豊かな集落を訪ね、教会での対決という名場面に思いを馳せる、街なかとはひと味違う映画旅です。

香港を代表する眺望スポット、ザ・ピーク。ガイドでは、人気の名所を作品とともに巡る楽しみも提案。
中国ドラマ『桜桃琥珀:私たちの季節』や映画『ダークナイト』などを切り口に、ザ・ピークやセントラル・ミッドレベル・エスカレーターといった名所を巡る楽しみも紹介されています。
『恋する惑星』から、レスリー・チャン、アニタ・ムイの足跡まで

街の風景を間近に感じられるセントラル・ミッドレベル・エスカレーター。
特集コンテンツの第1弾では、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』や『恋する惑星』などを取り上げ、九龍寨城公園、油麻地、重慶大厦(チョンキンマンション)といった、作品ゆかりの街やスポットを紹介します。
また、映画文化そのものに触れる楽しみも。ブロードウェイ・シネマテーク、映画スターの手形や銅像が並ぶアベニュー・オブ・スターズ、香港文化博物館、香港電影資料館などを通して、香港映画が歩んできた歴史をたどります。
レスリー・チャン(張国栄)とアニタ・ムイ(梅艷芳)をテーマにした特集も展開。ふたりの映画人生の足跡を追いながら香港を巡るという、ファンには気になる内容です。
好きな一本を手がかりに歩くのも、好きなスターを入り口に旅を組み立てるのもよさそうです。
映画の中の「おいしそう」を、旅の目的に
Sally.asiaとして気になるのは、今後公開予定の「Taste Hong Kong through Cinema(映画を通して香港を味わう)」という特集です。
名作映画のグルメシーンを取り上げ、作品を通じて香港の食文化に触れる内容が予定されています。
映画の中で登場人物が食べていた一皿。会話の舞台になった食卓。物語とともに記憶に残る「食」を手がかりにすれば、次の香港旅行で味わいたいものも増えていきそうです。
香港政府観光局は今後、観光業界と連携し、映画・テレビ文化、街歩き、特色あるグルメ体験を組み合わせたガイド付き体験プログラムも順次展開する予定です。
映画を観てから旅に出る。旅で出会った風景を、帰国してからもう一度スクリーンで確かめる。
そんなふうに、観ることと歩くこと、そして食べることがつながれば、香港の旅はもっと味わい深くなるはず。
「Hong Kong Good Take」公式ページ(英語)
https://www.discoverhongkong.com/eng/themed-travel/hong-kong-good-take.html