4Kレストア・デジタルリマスター版として甦り、今年3月より日本各地にて上映されている『メイド・イン・ホンコン/香港製造』。若い世代の映画ファンにも高い評価を受けている本作のBlu-ray、DVDの発売が決定した。
1997年中国返還に揺れる香港で、一人の新人監督がわずか5人のスタッフと数万ドルの資金、さらにアンディ・ラウから譲り受けた4万フィートにおよぶ期限切れのフィルムで撮った一本の映画が、世界を震撼させた。監督の名前はフルーツ・チャン、映画のタイトルは『メイド・イン・ホンコン/香港製造』。昨年開催された第30回東京国際映画祭では「ディスカバー亜州電影」に取り上げられ、計2回のチケットは即完売。その後東京・YEBISUGARDENCINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町他、全国の劇場で順次公開されオールドファンには勿論、若い世代の映画ファンにも鮮烈な印象を残した。6月からは大阪、長野での公開を予定している。
借金取りを手伝う青年・チャウ(サム・リー)と弟分のロン(ウェンダース・リー)は、ベリーショートが魅力的な少女・ペン(ネイキー・イム)と出会う。飛び降り自殺した女子学生の遺書を偶然手にしたことを機に、三人に奇妙な友情が芽生え始めるが、それはまた過酷な日々の始まりでもあった。家族を捨てて女に走った父親、両親が作った巨額の借金、容赦のないいじめ…。そして、ペンに淡い恋心を抱き始めたチャウは、病に侵されている彼女が余命わずかであることを知る。
フルーツ・チャン監督の来日時ロングインタビュー、日本映画大学教授・映画学部長、石坂健治さんを迎えて行われたYEBISUGARDENCINEMAでのトークイベントなど約50分もの映像特典をBlu-rayにのみ収録。
さらに、石井裕也監督、清水崇監督など日本映画界を代表する映画人達のコメント、ロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観のロングインタビューが掲載されたミニパンフレット、香港劇場当時のロビーカード、ブロマイド(絵柄3種ランダム)が封入。ブロマイドの初回生産分には数量限定でフルーツ・チャン監督、サム・リーの直筆サイン入りのものがランダム封入されているそうで、これはかなり貴重!さらに、東京・代官山蔦屋書店、紀伊国屋フォレスト、上新日本橋の三店舗で予約をすると数量限定のプレゼントがあるそうなので、気になる方は対象店舗へお問い合わせを。
なお、当サイトでは、3月のフルーツ・チャン監督来日時にロングインタビューを敢行。こちらもぜひチェックを!
『メイド・イン・ホンコン』フルーツ・チャン監督インタビュー「この作品は型にはまらない“半インディーズ”作品」
『メイド・イン・ホンコン/香港製造』4Kレストア・デジタルリマスター版』Blu-ray、DVDは9月4日(火)発売。本日5月18日(金)より予約受付スタート。
(C)Teamwork Production House Ltd./Nicetop Independent Ltd.