トルファンを離れ、今回の訪問最終都市となる敦煌へ移動する日がやって来た。トルファンから敦煌までは新幹線で約4時間ほど。
新幹線からの敦煌までの車窓からの風景は、ずはり一面のゴビ砂漠。しかし天気が良く、空が晴れているので、空と大地のコントラストが見事でそれに見入ってしまった。
そして、軽い昼食として、トルファンでこれでもかというほど貰ってきた梨を頂く。この品種は日本にはないもので、緑色の薄皮で小ぶりなもの。皮ごとかじっても全く皮がきにならない。とてもみずみずしくて美味しい。
すっかりこの梨を気に入ってしまった私は、3つ4つと、あっという間にジャクジャクと食べてしまった。「お腹に気を付けてね」との案内もあったが、確かに、普段からフルーツにあまり馴染が無い人は注意しなければならないかもしれない。幸い私のお腹はフルーツを食べるためにあるといっても過言ではないほどフルーツ大歓迎な構造になっているらしく、全く問題無かった。そして私の親指の皺が乾燥のすさまじさを物語っている。。。
さあ、そうこうしているうちに柳園南駅に着いた。
柳園南駅から敦煌市中心部まではバスで2時間程度移動する。やっぱり広いぜ、中国大陸…。
そして、敦煌市内に到着。敦煌では、まずは鳴沙山へ向かう。ちなみに、中国では、砂漠のことを漢字では沙漠と書くそうだ。「水が少ない」という意味。つまり、雨が降らない地帯であるという意も含んでいる。
■鳴沙山…ほんとに砂だらけ。サラサラ舞う砂の山。せっかくなので、登ることに。ちなみに、登りは結構体力が必要。砂に足が取られるので、なかなか進まない。しかし、徐々に高く登につれて、絶景が眼下に広がって来る。
■月牙泉…中国語で「三日月」の意味。確かに三日月の形をしている。砂だらけの鳴沙山の敷地内に突然ある不思議な泉だ。これまで枯れたことがないそうだが、近年、ちょっとずつ泉が小さくなっているとのこと。地球温暖化の影響なのか?いつまでも泉にはわいていてもらいたい。
頂上にたつと、待っているのはさらに遠くまで続く砂の山々…。やばいぞ、もしここで遭難したら結構やばいことになる。水はペットボトル1本分しか携帯していない…。そう思って、これ以上は進まなかった(笑)。
分け入っても分け入っても砂の山。風がなくて助かった。もし砂嵐が吹いたら、口の中にも入ってきてしまっていただろう。だが本当に穏やかな天候だったので、砂除けサングラスもはずして、砂の沙漠を存分に堪能することができた。
下りはあっという間に降りてこれてしまう。ブーツの中は砂だらけになっていたが、それもまた、子どもの時以来の感覚で、非常に懐かしかった。
■敦煌の夜…敦煌にはわずか1泊しか滞在できないということで、夜も市内を少し歩いて見物することに。
敦煌には夜市ストリートがある。観光客向けのストリートということで、3月はまだ閑散期のため、やっていないお店も多い。5月から10月までが賑わいのピークだそうだ。
莫高窟の壁画の刺繍を施したスカーフ屋さん、木彫りの印鑑をすぐ作ってくれるお店や、漢方薬を売っているお店、敦煌民芸品のお店など実にたくさんの店が軒を連ねる敦煌夜市、夏にまたぜひ来てみたいなあ。
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