西安国際空港の国内線乗り場の様子。非常に混んでいる。この日は金曜日で平日ではあるが、ビジネスマンはもちろんのこと、週末の旅行へ出かける人たちも多いようだ。
西安からウルムチまでは飛行機で約3時間半ほど。機内の窓下には、所々雪に覆われた美しい山脈風景を見渡すことができた。3時間半ずっと陸上を飛行するということは日本国内では無いことなので、あらためて中国大陸の広さを実感。
そしていよいよ新疆ウイグル自治区に入る。
新疆ウイグル自治区の中心都市、ウルムチへの入り口、ウルムチ空港。
漢字とウイグル語、両方の文字で表記されている。
3月のウルムチの平均気温は、最低がマイナス5℃、最高3℃くらいということで、東京や西安の気温と比べると寒い。数日前までは最低気温マイナス8℃になっていたという情報もあり、厚着で臨んだ。
うん、空は晴れているが、やはり空気は冷たく、息が白くなる。
空港からバスで市内へ移動中の車窓から。大きなマンション群もたくさん。茶褐色の建物が多く、やはり西安とは違う雰囲気。
こちらはウルムチの宿泊地「新疆信達海徳酒店」ホテルの窓から見渡せる景色。人民広場のちょうど正面に位置している。ウルムチは大都会。
道を歩いていると、生き物の焼ける匂いがしてきた。ほどなくして前方に、道端で羊を焼くおじいさんの姿が。
珍しそうに見ている私達に気付いたようだ。「夕食用に焼いてるんだよ」とのこと。
ウルムチのバザールを少し観光。
実は、勉強不足の私は、「バザール」という単語から、屋外広場にテントなどが連なって並んでいるお店の数々をなんとなく勝手に想像していたのだが…全く違った。お店は建物の中に全て入っていて、いわゆる、日本の雪国にある公設市場と同じような作りになっている。中には、乾燥ナツメ、干し葡萄などをはじめ、ドライフルーツ市場天国となっていた。
「これは何？」というような、日本ではあまり見かけないものも多く並んでいる。そのほか、漢方やスカーフや民芸品のお店も多い。そして、英語は普通に全く通じないので、中国語かウイグル語で話せる人の同行がマストになると悟った。値札も付いていないので、全ては何らかのコミュニケーションを介して物を買うことになる。幸いなことに、今回のチームには中国語＆日本語がパーフェクトな仲間が何人もいる。彼らに頼りつつ、欲しいものを指さし＆ジェスチャーでやり取り。お店の人と声をかけあう最初の入りこそ、ちょっとしんどいかもと一瞬思うのだが、真剣に買う気になってくると、どんどん熱が入って来て、相手に自分の意志が伝わるまでいろいろ努力し続ける。お店の人も、喜んで電卓を出してくるし、これは慣れるべき習慣だとその時学んだ。コンビニエンス文化の浸透や、ちょっとだけ身に付いているカタコト英語の中で日々暮らしている私にとっては、かなり良い鞭になった。
そしてひとつ、この地区で気を付けねばならないのが、身体検査と荷物検査だ。
建物入口ではほぼ必ず荷物検査がある。
この荷物検査は、バザールだけでなく、公共の場に入るためにはどこでも設けられており、公園やホテルに入る時でも一般的に行われている。日本では「ウイグル自治区」という名称を聞くと、近年起きた非常にいたましい事件など、一部の報道によってだけ入って来る情報が思い浮かんでしまう。しかし街の人たちは、ここで生まれ、ここで学び、毎日ここで生活している。早期のうちに、この検査セキュリティの枠が取り払われるような時代が来ることを願うばかりだ。
さて、新疆に来てからの初の食事の時間。
やはりシシカバブ料理はぜひ堪能したい。とにかくスパイスの味付けが物凄く食欲をそそる。
そのほか、特に気に入ったのが野菜の味付けだ。例えばこれはオクラ。ピリ辛の唐辛子と醤油のような醤油ではないソースにさらっと漬けられているような感じだが、この味が抜群に美味しかった。今まで食べたことのない味。たれ、といった方が良いのか？ 日本ではほとんどマヨネーズ、それか醤油と鰹節、的なもので食べてしまうが、このソースはもう、本当に絶妙にオクラを美味しくしていた。きっと何かしらの香辛料が使われているのだろう。
そして、こちらのレストランでは、ウイグル美人の踊り子さんが躍りを披露してくれた。
とても奇麗。見とれてしまう舞踊姿だ。ウイグルの文化もとても伝わってくる。ぜひ現地でゆっくり生の踊りを鑑賞してみてもらいたい。
4travel.jpで「新疆ウイグル自治区」新疆ウイグル自治区の旅行記・ブログを見る
https://4travel.jp/os_travelogue_list-state_islands-xinjiangweiwuerzu_autonomous_region.html?tag=127112