香港のアート&テック魂は健在!新型コロナウイルスに負けるな!香港のクリエイティブな対応術をご紹介

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世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。日本でも東京オリンピックの延期をはじめ、様々な国際的イベントが中止や延期に追い込まれている。私たち個々人も、今できることをしっかりやって、何とかこの世界的な危機を乗り越えていきたいものだ。

 

香港では、今年初めての新型コロナウイルス(COVID-19)の発症者が確認されて以来、市民、民間企業そして公共機関が一丸となり全ての人々の安全を確保しつつ、可能な限り物事がスムーズに進むよう24時間体制で努力を続けている。今日は香港政府観光局より香港市内での取り組みのニュースが入ってきたので紹介しよう。

 

■各交通機関での取り組み
ハイテクを駆使した安全性の確保:鉄道会社「MTR Corporation」では過酸化水素ガスロボットを、香港国際空港ではインテリジェント殺菌ロボットなどを配備して、より徹底的した除菌作業を行いながら、サービスを提供している。

香港の公共交通機関は、世界でも有数の効率性を誇っており、世界中の旅行者にスムーズなサービスを提供していることは皆さんもご存じの通り。現在の状況を踏まえて、電車、バス、タクシーでは、利用者に安心して利用してもらえるよう、より徹底した 除菌作業を行いながら、サービスを続けている。

 

その先頭に立っているのは、鉄道サービス会社のMTR Corporation。最近では過酸化水素ガス(VHP)ロボットを活用して、徹底的に車両や駅を除菌。券売機、エレベーターのボタン、手すりなど接触頻度の高い駅の設備は、2時間ごとに漂白剤で消毒されている。電車内のエアコンのフィルターも、従来よりも頻繁に洗浄・交換されているという。

 

また、アジアで最も利用客が多い空港の一つである香港国際空港では、紫外線技術、360度スプレーノズル、エアフィルターを組み合わせて細菌やウイルスを殺菌する「インテリジェント殺菌ロボット(ISR)」が配備されている。この技術は香港で開発されたもので、これまで病院でしか使われていなかったのだが、香港国際空港は世界で初めて非臨床現場でISRを使用し、有効活用化を始めた。

 

タクシーやバスでの安全な乗車への取り組みとして、タクシーでは、乗客の安全を確保するため、運転手がマスクをして運転しており、運転席の後ろに消毒液のボトルを取り付けているタクシーも多く見受けられる。また、2階建てバスのKMBでも、バスの車内や各停留所に消毒液ボトルを設置しているほか、フロアマットに漂白剤をまぶしたものを用意し、乗車時の靴の消毒に利用できるようにしている。

 

■中止となったイベントのクリエイティブな解決策
残念ながらやむおえず中止となったイベントのクリエイティブな解決策も多く出てきている。日本同様、香港でもアートフェアや展示会のキャンセルが続いているが、多くの主催者が工夫を凝らし、ゲストが大混雑することなく、物理的な集まりや社交的な集まりの楽しさを体験できるようにするための、別の方法を考え出した。

 

Credit: Art Central: WHYIXD, Channels,2019 Courtesy of the artist and Da Xiang Art Space

 

Credit:Art Central: Fujisaki Ryoichi,Meltism#28, 2019.Courtesy of the artist and Maruido Japan

世界的に有名なアートフェア「アート・バーゼル香港 2020」は、物理的な展示を オンライン・ビューイング・ルームに転換、世界中の235のギャラリーから 2,000点以上のアート作品をオンライン上で展示。オンライン・ビューイング・ルームには計25万人以上のバーチャル来場者が訪れ、大盛況のうちに終了。同じく大規模なアートフェアである「アート・セントラル」は、500点以上の作品をアーティスト、出展者、サイズ、価格、ジャンル別 に簡単に検索できるウェブサイトを構築し、オンライン販売を行っている。他にもK11 Art Foundation、サザビーズ香港 、M+Collections Beta などのバーチャルギャラリーもあり、アートコミュニティのつながりを保ち、家にいながらにして、誰でもアートを楽しめるような働きがなされている。

・アート・バーゼル オンライン・ビューイング・ルーム
https://www.artbasel.com/viewing-rooms  
・アート・セントラル ウェブサイト
https://www.artsy.net/art-central-2020 

 

■芸術の救済活動
アジア・ソサエティー香港は、香港アートギャラリー協会と提携し、国内外のギャラリーからの作品を集めた 彫刻展を開催。また、新型コロナウイルスの影響によるアート・カレンダーの空白を埋めるために、地元のコミュニティ・プラットフォーム「ART Power HK」が今年立ち上げられ、オンライン上で刺激的なアートイベントを開催したり、オンライン上のコミュニケーションを積極的におこなっている 。

 

 

■マスク不足を手作りの工夫で乗り切る!
ライフスタイルブランド「G.O.D.」のダグラス・ヨン氏は、カラフルで少し変わったデザインの布製のマスクを発売している。
ヨン氏は、ブランドの遊び心を大切にしながらも、新型新型コロナウイルスの流行の中で前向きな気持ちを保つために、カラフルで少し変わったデザインの布製のマスクをデザインした。「もちろん、ただのファッションマスクですが、今の状況下でのストレスを軽減するために少しでもユーモアを消費者に届けたいと思っています。私はこれからも、人々が前向きでいられるように、より多くの機能や革新的なデザインを考え出していきたいと思っています」と語っている。

 

香港の活気あふれる文化にインスパイアされ、地元のG.O.D.G.O.D.の工房で作られたこの再利用可能なマスクは、世界的なマスク不足を補うだけでなく、ブランドの職人たちが働き続けることにも貢献している。フィルターを入れるポケットが付いたデザインのマスクは、普段使いにも使えるエコなアイテム。どんどん香港のアートが反映されたマスクシリーズが出来ていく楽しみも増える。

 

■力を合わる香港の団結力!
数々の革新的な対応と積極的なアプローチにより、香港の感染は比較的緩やかで、今のところは最小限にとどまっているという。まだまだ先が見えない日々が続くことになるが、香港の人々は、情熱とコミュニティ精神をもって困難な状況を乗り越える能力を発揮していることがうかがえる。

芸術活動においてもこのような団結ある動きが見えてくると、私たちもとても安心でき、勇気づけられる。こういった取り組みを、私たちも繋げて行きたい。

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