超自然的アドベンチャー・コメディー『ビクター&バレンティノ』日本初放送記念!ビクター役・山下大輝インタビュー

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不思議な町・モンテマカブロを舞台に、ビクターとバレンティノの異母兄弟が謎に挑む、超自然的アドベンチャー・コメディー「ビクター&バレンティノ」が日本初放送される。隠された寺院、古代都市、伝説の生物や変幻自在な妖怪など、ラテンアメリカの神話や民話が次々と登場するミステリアスな世界観は、ほかのカートゥーン ネットワーク作品とは一味違う味わいを醸し出している。
また、日本語吹替では、ビクター役を山下大輝さんが、バレンティノ役を落合福嗣さんが担当するという、強力なタッグが実現!見どころ満載で、今から日本初放送が楽しみな作品だ。

Sally.asiaでは、山下さん、落合さんのお二人にインタビュー。
後編は、ビクター役を演じる山下大輝さんにお話を伺った。「弱虫ペダル」「僕のヒーローアカデミア」など数々の人気作で少年役を演じる山下さん、一体どんな準備をして役柄を演じているのか、アフレコの掛け合いでの工夫など、その裏話は必読だ。

<前編はこちら!>
超自然的アドベンチャー・コメディー『ビクター&バレンティノ』日本初放送記念!バレンティノ役・落合福嗣インタビュー!
 

―― ビクター役が決まった経緯を伺えますか?
 オーディションを受けさせてもらいました。
 元々海外アニメのテンションが好きで、小さい頃から結構見ていてやりたいなあと思っていたんです。海外アニメ独特のテンポ、皆が前のめりに関わっていくスタイルが爽快で見ていて気持ちがいい。ビクター&バレンティノもまさにそんなテイスト。受かった時はすごくうれしかったです。
 オーディションからビクター役狙いだったんです。ビクターは9歳で、20歳くらい下の子どもですが、声優としてはどんな年齢のキャラクターでも演じることが出来るのは楽しいしありがたいことです。ビクターはすごく魅力的なキャラクターなので、しっかり魅力的に演じたいという責任感も生まれて頑張ろうと思いました。

―― 本国でビクターを演じている声優さんは低音ですよね?
 ビクターの声優をされている方は、本作のクリエーターでもあるんです。脚本も書いているし、ビクターも演じて、ご自分ですべてやられている。すごいなと思います。だからこそ自由に演じていらっしゃるのかなとも思います(笑)。
 原音を聞いているとちょっとクセになってくるというか、何とも言えない中毒性のある声をしているんです。いい意味で平坦なところがあったりして逆に耳に残る。「この感じはなかなか出せない味だなぁ」と感じたんですが、その人にはその人の魅力があるので、自分がビクターを演じたときにどう魅力的に演じられるんだろうというところは考えて、"9歳"という年齢も加味しつつ、"思ったことをすぐ行動に移すアクティブさ"をうまく自分の声で出すことが出来たらと。原音の声優さんの演じるビクターをそのままなぞらせてもらって、吹替だからこそ出せるオリジナリティも生み出せていけたら、と思って演じています。
 

―― ビクターの声はオーディションから作っていかれたんでしょうか?
 そうですね。子供っぽさって、考えるより行動と口に出てしまう、声の響きで感じられると思うんです。息の多さとか声の響き、勢いがあるところがビクターの魅力だと思うので、声色から伝わるように作ろうと思いました。
 

―― ビクターのどんなところが好きですか?
 素直で、まっすぐ100%で向き合える、楽しむところは全身全霊で楽しむ、っていうところが、"THE・少年"という感じで魅力的だと思います。舐められないように頑張るけれどちょっと不器用、でも本当は周りのことを思っている優しい子っていうところがある。バレンティノのこともすごく思っていて大好きだけれど、それを表現するのはかっこ悪いと思って背伸びしている感じが微笑ましい。可愛いなって思います。
 

―― バレンティノ役の落合さんの印象はいかがですか?
 明るいですよね。明るくていいお父さんって感じです(笑)。背も高いし落ち着きも明るさもあって安心感がある。何にも前向きな感じがあって、一緒にいて明るい気持ちにさせてくれる人だなって思います。
 

―― 落合さんはご自身を「体形はバレンティノだけど中身はビクター」と仰っていました。山下さんご自身はビクターとバレンティノ、どちらに近いですか?
 僕は考えるタイプなのでバレンティノかなって思います。不安になるので意外と下調べをしっかりしたりするところがあるので。でものめりこむと周りが見えなくなって突っ走ってしまう部分があるので・・どっちもあるのかもしれません。
 

―― 落合さんは山下さんを「優しくて頼りがいがある」と仰っていました。
 うれしいこと言ってくれますね!頼りがいがあるってすごくうれしいです(笑)

―― 落合さんとの掛け合いのシーンで工夫されていることは?
 ビクターからバレンティノをイジリに行くことが結構多いので、イジるときはとことんイジりに行く、っていうところは意識しています。台本では「ムカッ」とは書いてあるけれど、それをどうしたら福嗣くんが「ムカーッ!!」としてくれるかなと(笑)。表情豊かに魅力的に反応してもらいたいので、そこは意識しますね。

―― 山下さんは少年役を演じられることが多いように思いますが、ビクターに限らず少年役を演じるときに気をつけていることはありますか?
 どのキャラクターを演じるときも同じなんですが、まず、キャラクターの履歴書を頭の中で考えるんです。実際に描かれていなくても「こんなことがあったからこういう発言が出るのかな」とか。
 ビクターなら、「この町に来る前に何があったんだろう。設定は異母兄弟、何か色々あったんだろうな」って考える。バレンティノはどちらかというといい環境で育ってきた印象があって、逆にビクターは親からの愛をあまり感じてこなかったのかな、だからこそ自分から虚勢を張って強い発言をするのかなとか。そう考えると、よりキャラクターの深みが出てくるのかなと思うんです。勝手に作っているところは多いかもしれない。今後色々明かされていくうちに「思ってたのと違う!」っていうことはあるかもしれないですけど(笑)、その描かれてない部分の想像は自由だと思うので。楽しいですし、色々なアプローチが生まれてくるように思うので、自分と年齢が離れていても、人ではなくても、プラスアルファの部分を考えていくとどのキャラクターでも当てはまって納得のいく方向にもっていけるのでは?と思って演じています。
 原作があるものについては拾える部分もあると思うんですが、ないものに関しては想像するしかなく、言っていておかしいなって思うと自分の中でブレーキがかかってしまうんです。なので、納得がいくように自分で線路を繋いでいくことはしています。それがありつつ、アフレコの掛け合いの中で「なるほど、こうきたからこういけるな」って新しい道が生まれることもある。いつでもどの道も行けるような臨機応変さ、余裕は持っていようと思っています。
 

―― ラテンアメリカについて、「ビクター&バレンティノ」を通じて知ったことや興味をもったことはありましたか?
 実際にラテンアメリカで有名な神話生物や都市伝説って案外知らないものなんだなって思いました。「コヨーテって名前は知っているけどいたずらの神様なのか」とか、そういった事を知るいい機会になりました。
興味を持ったのは、町の建物や飾りつけ、洋服など活気のある華やかなデザイン。見ているだけでもテンションが上がって楽しいですし、素敵でこだわっているなと映像を見て感じました。
 食べ物も気になります。肉が好きなのでタコスおいしそうだなあとか、チョリソーどれだけ辛いんだろうとか、想像がふくらみますよね。アフレコの時に「この番組でメキシコいけないですかね?」なんていう話をしたりもしました(笑)。
 

―― これまで何話かアフレコをされて、印象に残っているシーンやキャラクターは?
 見た目が恐ろしいチュパカブラが、実は心優しい生物であるところとか。ビクター&バレンティノの世界ならではですが、敵のように現れても、どこか抜けていて憎めないような部分がコミカルだったり、出てくるキャラクターが皆かわいいですよね。
 あとは、一話一話教訓があるなあと思います。子供たちが見たときに「人のものを勝手に触って壊したら謝ろう。そうしないと怖いものがくるよ!」とか「掃除をちゃんとしないといけないよ」とか「家族や友達を大事にしましょう」とか。教訓を毎回ほっこりするように伝えて終わるので、素敵だなって思います。

―― いたずらっぽい作品でありながら、いい話が多いと。
 しっかり言いたいことが伝わってくるので、分かりやすいですね。当たり前のようにあることへの感謝だったり、大人でも自分を振り返るのにもいい機会になるのではないかと思います。例えば自転車に乗るとき、パンチの聞いた作品だと奪い取ったりするところを、「その自転車いくら?」とか大人に解決する(笑)。ヘルメットがなければスイカを半分切ってヘルメットにするような、ちょっと粋なことをしたりして(笑)、守らなそうに見えて意外にちゃんとルールを守るところは地味にすごいです。

―― 現場でのエピソードがあれば教えてください。
 第3話のゲストの(鈴木)達央さんが、陽気でいたずらなコヨーテを演じていらっしゃったんですが、嬉々として楽しそうに演じていらっしゃって、いたずら好きなところはぴったりだと思いました。色々な声優さんの楽しいお芝居が見られることもならではだと思います。お馴染みのキャラクターのわちゃわちゃも楽しいですし、ゲストの方のいいスパイスも相まって毎回飽きさせない楽しみ方があるんじゃないかなと思います。新キャラクターの爆発力は、アフレコをしていて僕の楽しみでもありますね。

―― 現場ではメロンパンが流行っていると伺いましたが?
 スタジオ周辺の食情報は事前に調べていくんですが、老舗のメロンパン屋さんがあるという情報を聞いたんです。最初は「有名なんだ」と思っていただけなんですが、達央さんが「あそこのメロンパンめちゃめちゃ美味しいよ」っておっしゃっていたので、それなら間違いないと思って買いに行ったら本当に美味しくて。現場に入る前に買って朝ごはんにしつつアフレコをやっています。僕のお決まりのルーティーンにして、みんなに「おいしいよ」って布教しています(笑)。

 

―― この作品のように、奇妙な出来事に出会ったら山下さんはどうしますか?
 結構シビアですよね・・。落ちたり転がったりとばされたり、突拍子もないことが次々起こるので、僕の身に起きたら大変(笑)。でもビクターぐらいのポテンシャルがあればいくらでも楽しめる気がします。知らないところをあてもなく散歩したりするのは好きなので、異次元のようなところがどこに隠れているのか怖いもの見たさで探検してみたいですね。1人では嫌ですけれど・・福嗣くんが一緒なら大丈夫かな。安心感の塊なので。タコス片手に探検してみたいです(笑)。

―― 登場人物の中では、おばあさん(チャタ)も気になりますよね?
 視力が弱いけれど元気でハッピーなパワーを持つ人物です。一体どこまでできるんだろうって謎が多すぎて僕らも訳が分からないんです(笑)。ただものではないパワーの持ち主というくらいで正体が明かされていないのですが、孫への愛情がある温かいおばあさんだなと感じますね。一方で鬼の形相でキレたりもするので情緒が心配になる時もあります(笑)。そういったコミカルな部分も含めて、今後どんな能力を発揮してくれるのか楽しみですね。
 異母兄弟の二人は、おそらく夏休みの間だけおばあさんの家に預けられていて、二人ともきっとおばあさんが大好き。だからこそビクターもバレンティノものびのびとしているのかなあと思えます。
 舞台になっているこの町の人たちはみんなハッピー。ほかのキャラクターもその日を100%で生きているパワフルさを感じられる、素敵な町です。抜けているところもあるけれど、細かいことは気にしない、皆ハッピーだからいいよね!っていうところに落ち着くのが気持ちいい。個性的でつっこみどころが多いキャラクターがたくさんいるので、気になるキャラクターを見つけて、つっこんで、笑ってもらえたら嬉しいです。アフレコもみんなでつっこんで笑いながら進んでいます(笑)。
 

―― 山下さんは、海外アニメではどんな作品がお好きですか?
  『パワーパフ ガールズ』が好きです。モジョ・ジョジョが好きなのですが、すごく印象的で言いづらい名前で(笑)。
子どもの頃、仲のいい友達の家で、話数関係なくひたすら流れているカートゥーン ネットワークのアニメをずーっと見ていました(笑)。今考えるとすごいテンポだったなと思いますね。気持ちの流れを一つ一つ丁寧に積み重ねるというよりは、「こう思ったからこう!」みたいなイメージ(笑)。
スタートと同時にゴールが来るようなテンションが心地よくて思い切った感じがする。細かいこと考えずにやっちゃおう!っていう勢いが海外アニメの特長なのかなと。みんなが脊髄で動いている感じが好きです(笑)。深いことを考えずにずっと見ていられる、会話のラリーが早くてテンポがよくて一生飽きがこないようなリズム感がいいですね。
 

―― そのリズム感は、見られていたのと演じるのでは別ですか?
 演じてみると「早いな!」と思いましたね。一つの尺の中にたくさんの言葉があって、その中でも何を伝えたいのかをはっきりさせないと埋もれてしまう。引き立たせるところは普段より大げさに、テンポを大事にしつつ考えながら演じています。
 

―― 最後に、番組をご覧になる方へメッセージをお願いします。
 様々な人にささるような物語だと思いますし、たとえ一話見逃したとしても、一話完結なので出遅れたということがありません。深く考えずに、時間があるときに見ていただけたら。それで「おもしろい」とか「ほかの話も見たいな」と思ってもらえたり、見てほんわかしてもらえたらうれしいです。
 何よりアフレコをしている僕たちキャストも、幸せな楽しい現場の中で作っているので、キャラクターを通してそんなハッピーな気持ちが伝えられたら嬉しいですね。ご覧になる方の普段の生活のうるおいに足してもらえればと、楽しい気持ちを共有出来たらと思います!
 

★カートゥーンスペシャル「Hola!ビクター&バレンティノ」 ★
<放送情報>
2019年9月2日(月)~6日(金) 17:00~17:15
(再放送)2019年9月7日(土)10:00~11:15/18:00~19:15(5話一挙放送)
<公式ホームページ>
http://www.cartoonnetwork.jp/cn_programs/view/01345

TM & (c) 2019 Cartoon Network

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