熊本県八代市で開催される八代妙見祭は、八代神社(妙見宮)の秋の大祭です。約380年の歴史があり町人文化が花開いた元禄の頃(17世紀終わり)には、八代城下の町々から笠鉾(かさぼこ)や獅子舞、亀蛇(きだ)など趣向を凝らし贅を尽くした出し物が奉納されるようになり、次第に豪華になっていきました。
当時の祭りの様子が江戸時代(19世紀初頭)の絵巻物に描かれており、現在の神幸行列はそれを忠実に再現しています。行列には40もの出し物が参加し、約1,700人が6キロの道のりを練り歩きます。
■今年のみどころ➔笠鉾蘇鉄(かさぼこそてつ)の水引幕を新調
笠鉾水引幕修復検討会議の様子
今まで伝承されてきた八代妙見祭ですが、道具も経年劣化しては補修・更新するということを繰り返し、また、それぞれの出し物のなかには伝統が途切れるものも出てきました。
■見物のポイント
神幸行列(お上り)は午前7時半に市中心部の塩屋八幡宮を出発し、約6キロ先の八代神社(妙見宮)を目指します。
■笠鉾とは?
各町内から奉納される笠鉾は全部で9基あります。傘のような構造で、欄間や水引幕などの飾りは中央の1本の柱によって支えられており、200~300個の部材を釘を全く使わずに組み立てています。笠鉾の形はひとつひとつ異なり、子孫繁栄や商売繁盛などそれぞれにおめでたい意味が込められており、簡素な傘型から次第に豪華さを競い複雑になったと考えられています。
「八代妙見祭」が、平成30年11月22日(木)、23日(金)に開催されます。
◆スケジュール
11月22日 神幸行列お下り
(午後2-4時、八代神社(妙見宮)~塩屋八幡宮)
11月22日 御夜(前夜祭)
(午後5時半-8時半、本町アーケード街一帯)
11月23日 神幸行列お上り
(午前7時半-午後5時、塩屋八幡宮~八代神社(妙見宮))
<7時半~塩屋八幡宮出発、8時半~やつしろハーモニーホール、9時~JR八代駅前(演舞)、11時~八代神社(妙見宮)、12時半~砥崎河原(演舞)>
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