ウルムチPart3~天山天池&野馬園

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今回のウルムチ滞在中は、晴天にも恵まれ、気温もとても穏やか。市内では雪は降らず最低気温がマイナス2℃くらいでおさまっていたので、それほど寒い思いはしなかった。が、やはり天山天池は標高が高いところということで、手袋、ニット帽などを用意する。

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■天山天池
天山天池は、ウルムチ市街より約90㎞、車で約1時間半のところにある。天池と呼ばれる湖と、標高約5,445 mのボグダ連峰の最高峰とを見晴らすことができる場所だ。3月のシーズンは、天池はまだ凍っていて雪に覆われ、まるで雪原のようになっていた。

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この日も晴天だったので、観光客や子どもたちがソリで遊んでいる。私は自分の故郷・秋田で目にする光景と同じような景色、みんなが喜んで雪原で遊んでいる様子を見て、この場所に親しみを感じた。空気もとてもすんでいた。

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天池から降りてくると、雪解け水が貯まる池がある。この池もまだ少し凍っている箇所があったが、水がとてもきれいで、静かで穏やかな景色を満喫できた。

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そして、雪山で食べる昼食はやっぱり美味しい!あたたかいスープは最高! この湯気が最高~♪♪

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ウイグル地方の炊き込みご飯。いわゆるピラフのようなもので、ニンジンとお米の食感が独特で面白い。

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そして豪華な火鍋。スパイスがたっぷり効いた汁と、肉、きのこ類、ゆば麺など、もう最高。

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寒いところでみんなで火を囲んで食べる食事はホントに美味しかった。この感じは忘れられない。

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■野馬園(野馬古生態園)

ここでは汗血馬(かんけつば)を観ることができる。汗血馬は、中国の歴史上で名馬といわれた馬の種で「血のような汗を流して走る馬」という意味で「汗血馬」と呼ばれるそうだ。千里を走る馬(千里:約500km)とされ、三国志などでも度々この種の馬が登場する。

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だが、ここにいるのは、実は馬だけではなかった…。まず案内されたのは、このような古代からの大木の化石が集まるエリア。

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こんな雪晒し状態で置いておいても良いのだろうか…と心配になるが、「もう既に化石だから」ということでそのまま置いてあるのだという。たしかに、触ってみるともはや木という触感は無く、石のようであった。

この木は樹齢2,000年、その後枯れてからも1,000年はこの状態を保つのだそう。

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つまり、3,000年間は生きる木だという。馬を観に来たつもりが、とんでもない古代の樹木との対面に驚いた。個人的にはこっちのほうだけでも、1日ここにいられそう。うーん、本当に時間が足りないな。これ、結構な歴史資料なんでないか?このまま野ざらしでもいいのかな…。

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そして、いた!汗血馬!

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汗血馬は他の馬と比べると皮膚は薄く、毛も少ないので、冬は寒いからあまり外には出さないのだそうだ。

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夏シーズンには、馬も外へ出て走り、その姿はとても見事だという。うん、走っているところ、みてみたいな…。

そのほか、チベット犬や大鷲、鷹、孔雀などの珍しい動物たちもいる。まるで動物園だ。

さらに進むと、「これは隕石です」という説明と共に、大きな石の群が…。6500万年前のものだと言うらしいが、「本当に?本当に???」というくらいたくさんある。え? ってか、これ本当に隕石なの? うむ、隕石だとしよう。このままにしておいて良いのか?誰か調べに来なくていいのか??わざわざ立てておく必要あるの?これは何か理由があるの? めっちゃ疑問が沢山沸いて来るけど、スタッフの人も「え?何か変?あなた石が好きなの?」という感じで、全く相手にしてくれない(笑)。そうか…。ここは馬メインの観光場所扱いだからな…。

ここにこれだけ集めて運んでくるのは大変だっただろうな。

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いや、個人的にはめちゃ気になりますよ。これヒストリーチャンネルの番組「古代の宇宙人」でひろってもらわないとアカン!

敷地内は非常に広く、ほかにも絵画展示エリアや、馬に纏わる彫刻品などがずらっと並ぶエリアがあったりと、かーなーりー広い園内。レストランもあり、夜はオーナーさんとお会いすることが出来た。戦後、物流の仕事で財を成したという。馬はもともと大好きで、それで企業名も野馬にしたそうだ。実業家であり、写真家であり、馬オーナーであり、古代樹や隕石まで敷地に置いている…。ものすごいパワーを持っている方だなあと非常に圧倒された。もしウルムチに行く機会がある方はぜひ寄ってみてほしい。

トルファンPart1~砂漠の中の桃源郷・葡萄の里へ続く

特集:ニューシルクロードの旅路へ

Trip.com 野馬芸術館
https://jp.trip.com/travel-guide/gspoi/urumqi/bronco-art-gallery-38516854

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