Netflix製作の日本アニメーション、一気に世界同時配信の時代へ

2017年8月8日 火曜日

2017年8月2日に東京都内にて開催された「Netflix アニメスレート2017」。多くのアニメーション作品が発表となった。
動画製作・配信サイト大手のNetflixは、2015年9月より日本での配信サービスを開始。それ以来、既存のコンテンツ(Netflixオリジナルドラマや映画など)を日本の視聴者へ届けることはもちろん、日本の持つローカルコンテンツを積極的に世界へ向けて配信する、という意思表示をしてきていた。

日本産のアニメーションは、今後どこまで産業として伸びて行けるのか――。日本のアニメーションを、ビジネスとして、産業として、より世界的に価値を高めるためには、Netflixのような第三者目線でものを見られる海外からのディストリビューターの存在というのは極めて貴重且つ重要なものであるといえるのではないだろうか。

この日紹介された主な作品
・「悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-」
・「リラックマシリーズ(仮)」ドワーフスタジオ制作
・「クジラの子らは砂上に歌う」
・「GODZILLA 怪獣惑星」
・「僕だけがいない街」
・「炎の転校生 REBORN」
・「キャノン・バスターズ」
・「バキ」
・「Knights of the Zodiac: 聖闘士星矢(仮)」
・「LOST SONG」
・「ソードガイ The Animation」
・「A.I.C.O. -Incarnation-」
・「B:the Beginning」
・「DEVILMAN crybaby」

今回の「Netflix アニメスレート2017」は、日本のアニメーションの視聴者に、大きな変革をもたらすことになるであろうことは間違いない。驚くべきなのはその数とクオリティだ。多岐にわたる制作スタジオでの新作品を、しかも一気に制作発表するなど、日本国内では今まで一体どこの放送局や配給会社ができたであろうか。

また、これまでの日本のアニメ界では、謙虚さゆえに「作品を観てください!」と宣伝することはできても、プロデューサーや監督に思いっきり焦点を当て、世界規模で造り手側、クリエイターたちを称えるような公の場というものは、あまり用意されてこなかった。もちろん、バジェットに余裕がある劇場公開作品や話題性あるもの、コアファンが定着しているような作品については、監督やプロデューサー、声優キャストが登壇するようなファンのためのイベントも開催されることもあったが、あくまでもごく一部に限られていた。

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「日本のアニメが大好きで、それを観て育ちました!」という海外からのプロデューサー・監督らを日本に迎え、日米共同制作という立ち位置で、海外メディアも呼び、このような場を提供できるあたりが、これまでの日本のアニメーション産業のスタイルとNetflixのそれとが全く別物であることが垣間見える。

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日本のアニメはある意味で「オタク向け」「コアファン向け」側にカテゴライズされることが拭いきれなかったところがあった。しかしながら、世界に確実にそれを待っているファンはいたのだ。全世界同時配信網を持つNetflixという最強ディストリビューターの手によって、日本のアニメーションはワールドスタンダードの地位を獲得することができるのか、期待値は上がる。

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